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5号室の兄弟。 2014/06/05


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写真と文章でちょっとした物語にしてみました( ˘ω˘ )
クリ沢/御倉表現あり。注意してください。倉持と沢村は兄弟。
なんでも許せる方はお願いします!


***
「はぁ?沢村がいなくなった?」

土曜日の自主練が終わり、時刻は16時だと言うのにまだまだ日が高い。
部屋で着替えを済ませた倉持はいつもやかましいほど騒がしい存在がいないことを不思議に外に出ると御幸とクリスに出くわした。
なんでも、理由は言えないが沢村がいなくなった、とクリスは困ったように倉持につげた。
倉持は目を細めた後溜め息を一つ付くと「…コンビニ、いってきます」と呟き二人の横を通り過ぎる。
擦れ違い様、ニヤニヤと笑った御幸が「よろしくな、お兄ちゃん」と言ったのは聞こえたのか聞こえずか、倉持は舌打ちをした。

***

(…いた)

自販機で買ったジュースを持ちうずくまったかたまりの近づく。

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「おい、バカ」
「…もっちせんぱい」
いつもより暗い声がか細く耳に届いた。

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「心配してたぞ、クリス先輩」
「…そんなはずないっす」
ふい、と逸らした顔が拗ねた小さい子供のようで倉持は少し笑みを零す。

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「大事な投手が逃亡したら心配すんだろ」
「!大事な投手!!」
「バカ村。俺は心配してねーけどな」
小突いてやれば嬉しいんだか泣きたいんだか複雑な表情でごちゃごちゃになっている。
これは一肌脱ぐしかないか、と一息ついて空を仰いだ。

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「クリス先輩めっちゃ不安そうだったなー。沢村に何かあったらどうしようっていってたしなー。沢村が帰らないならクリス先輩不安で肩またおかしくなっちゃうかもなー」
「!?!?」

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「ぞんなんい゛やだぁあああああ」
「ヒャハハ!おまえ本当すぐ泣くな」
「う゛ぅうううううう!!!
大きな瞳からボロボロと涙が溢れ出してきて倉持は溜め息をつきタオルを押し付けた。

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「うざってぇからウジウジないてんじゃねぇよ」
「ぶふぁっ!」
荒々しく顔面の涙と汗を拭いてやりそのまま頭を撫でてやると大人しく鼻をすすった。

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「何があったかしらねーけど。泣いてるだけじゃ解決しねーって毎回言ってんだろ」
「…」
沈黙が流れるなか、小さく「…ッス」といったのが聞こえ倉持は満足そうに笑うと立ち上がった。

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「かえんぞ」
「え」

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あたふたする沢村を気にせず腕を引きずんずんと前に進むが歩けば歩くほど引く手が重くなっていって倉持の眉間には皺が寄る。

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「うぅぅ…かえりたくない」
「はぁ?!」
「うわああああああん」

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「てめぇいつまで泣いてんだようっせぇ!!置いてくぞ!!」
「やだ!!」
「一人で寮入れんのかテメェ!」
「むり!!!」
「ならさっさと歩け!」
グズグズとしてる沢村に蹴りを入れると立ち止った。
「もっちせんぱい。はなし、ちょっと、していってもいいっすか」
泣いている後輩の面倒をみなければいけないんだ、と思いながらもほっておけないのが現実で。
倉持がうなずくと引いていた手を近場の階段へ向けた。

***

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「で、なにがあったって?」
落ち着いた沢村に声をかけると口をパクパクして何か言いたそうにするが一向に喋らない。
何か喋れと手を上げようとすると、沢村の顔が赤い事に気がついて目を細めてにやりと笑う。

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「なになに~?俺に言えないことなんてないよなぁ?沢村ぁ~」
「なっ!もっちせんぱい!!」

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「早く言えよ、なに?若菜?エロい事?」
「ちがぁああう!!絶対バカにする!から!いわねぇ!っす!」

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「あぁ?いいから言えよテメェこの倉持さまが聞いてやんだぞ?あ?聞いて欲しいだろ?ん?」
「うにゅにゅ~」
「おらおら」
「いたい!いう!!いうから離せぇぇ~!!!」
よし、と手を離し沢村の言葉を待てばまたもやもじもじしだす。イライラしだしたところでやっと沢村が口を開いた。

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「も、もっち先輩は…」
「あ?」
「もっち先輩は、御幸と、ちゅ、チュー、しましたか」
「っはぁ!?!?!?」
バカにしてるのかと顔を見るが沢村の顔は真剣で倉持は目を白黒させる。こいつが知っているはずがないのに、と。

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「ちょっとまて、整理させろ」
「ぅっす…」

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「つかそれ誰情報」
「それ?」
「御幸と俺がデキてるって」
「御幸がいってた」

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「よし、わかった(御幸殺す)」
「?なんかあるんすか?」
「なんでもねぇよ。で、だけど」

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「クリス先輩が大スキすぎて告白すらできてねぇ沢村はキスなんて関係ねぇだろ。あぁさてはキスされたか?」
「なななななななななんでそれをしっているぅううううううううううううう!?!?!??!?」
「むしろ知らない奴のが少ねぇだろ」

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「…そう、なんすか。それって、クリス先輩も?」
「いやあの人はチキn…気づいてねぇよ」
「そう、っすか」
「コクれよ」
「無理っす」

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「絶対ぇうまくいく。俺の言葉信じらんねーのか?」
「…もっち先輩…」
「大丈夫だって。まじで。男だろ、ビシっと決めて惚れさせて来いよ」
にっ、と笑ってやると沢村の顔にも笑顔が戻り「はい!」といつもの笑顔で笑った。
「帰るぞ!」
「はい!」

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「ま、骨は拾ってやるから」
「あんたさっきうまくいくっていったじゃん!!!」
「ヒャハハ!どーかな!」
「うまくいく!!いかせる!おしおしおーし!!!!!」

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「耳元で叫ぶなようるせーな!!」
「いでぇ!!」

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「おわっ?!?」
「ちょ、っ!!!あっ………ぶねぇ!!!」
川に落ちそうになった沢村の襟を掴み後ろに引くと二人してドキドキして、顔を見合わせ笑った。

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「…もっち先輩、あの、ありがとうございやす」

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「てめぇ気安く肩触ってんじゃねぇぞ」
「いで!!そんくらいいいいじゃん!!!」
「つぅか。今日俺活躍しすぎてるからさぁー」

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「帰ったら、クリス先輩にアイス買ってもらおうぜ?」

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「それだー!!!!」
「ヒャハハ!決まりな!」

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「帰るの楽しみになっただろ?」
「早くクリス先輩に会いたくなった!!!!」
「ヒャハ!のろけはきかねーぞ。惨敗したら技掛けて慰めてやるから」
「それ慰めてねーだろ!ってか、だから!うまくいくっていったじゃん!!!」
「ヒャハハ!」

まぁ、寮に帰ったら御幸がセッティングしているであろうクリスが待つ5号室に沢村をぶちこんで二人きりにするつもりだから自分がアイス買ってもらえるのは明日かな、なんて空を見上げたらすっかり夕焼け色に変っていた。

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